【DE-064】DWHアプライアンス #2

DS検定リテラシーレベルの出題範囲である203個のスキル(DS協会制定)

【DE064】DWHアプライアンス(Oracle Exadata Database machine、IBM Integrated Analytics Systemなど)に接続し、複数テーブルを結合したデータを抽出できる

 

DWHアプライアンスとデータ抽出を学ぼう!

こんにちは!今日は「DWHアプライアンス」について学びます。複数のテーブルを結合してデータを抽出する方法や、それに関連する基礎知識を一緒に確認しましょう。

1. DWHとは?

DWH(データウェアハウス)は、大量のデータを統合して保存し、分析に利用するための専用データベースです。主に以下の特徴があります:

  • データ分析に特化している。
  • 異なるシステムやデータソースからデータを統合できる。
  • 高いパフォーマンスでクエリを実行可能。

データサイエンスでは、DWHを活用して必要なデータを取得し、分析に役立てます。

2. DWHアプライアンスとは?

DWHアプライアンスは、DWHの機能を専用のハードウェアとソフトウェアで提供する統合システムのことです。例えば、次のような製品があります:

  • Oracle Exadata Database Machine: Oracleが提供する高性能DWHアプライアンス。
  • IBM Integrated Analytics System: IBMが提供する分析特化型システム。

これらは、分析クエリの高速処理やスケーラビリティに優れており、大量データを扱う企業で広く利用されています。

3. 行指向型DBとカラム指向型DB

データベースには主に「行指向型」と「カラム指向型」があり、それぞれ目的や用途が異なります。

行指向型DB

  • データは行ごとに保存される。
  • 用途:トランザクション処理(OLTP)に適している。
  • 例:MySQL、PostgreSQL。
  • メリット:行単位での操作が高速。
  • デメリット:大量データ分析時のパフォーマンスが劣る。

カラム指向型DB

  • データは列ごとに保存される。
  • 用途:分析処理(OLAP)に適している。
  • 例:Amazon Redshift、Google BigQuery。
  • メリット:特定の列だけを操作する分析クエリが高速。
  • デメリット:トランザクション処理には不向き。

4. RDBMSとDWHアプライアンスの目的・用途の差異

RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)とDWHアプライアンスには以下のような違いがあります:

特徴 RDBMS DWHアプライアンス
主な用途 日々の業務処理 データ分析
データ量 中規模 大規模
構造 行指向型が主流 カラム指向型が主流

5. 実際に複数テーブルを結合してデータを抽出する例

以下は、SQLを使ってDWHアプライアンスからデータを取得する簡単な例です。2つのテーブル customersorders を結合して、顧客とその注文データを取得します:

    SELECT 
        c.customer_id, 
        c.name, 
        o.order_id, 
        o.total_amount
    FROM 
        customers c
    JOIN 
        orders o
    ON 
        c.customer_id = o.customer_id
    WHERE 
        o.total_amount > 1000;

このクエリは以下を実現します:

  • テーブル customersorders を結合。
  • 注文金額が 1000 を超えるデータを抽出。

6. まとめ

今日学んだ内容をまとめます:

  • DWHアプライアンスは、大量データ分析に特化した統合システム。
  • 行指向型DBはOLTPに適し、カラム指向型DBはOLAPに適している。
  • SQLを使って複数テーブルを結合し、データを効率的に抽出できる。

 

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